2010年 1月号

ユーロ圏、米国失業率10%の時代へ 日本は大学生内定率73.1%

欧州連合(EU)統計局が8日発表したユーロ圏(16カ国)の2009年11月の失業率は10.0%とで、10月の9.9%から上昇し、1998年8月以来の高水準となった。国別でみても、失業率はほぼすべての国で悪化し、スペインが19.4%、アイルランドが12.9%、フランスが10.0%、ドイツ7.6%となっており、ユーロ圏の失業率は今年11%近くまで悪化すると予測されている。

また米労働省が発表した2009年12月の雇用統計は、失業率10%と11月から横ばいで、3カ月連続の10%台となった。11月は雇用者数が前月比4000人増加し、2007年12月以来23カ月ぶりにプラスとなったが、12月は前月比8万5000人減と再び減少した。就業者の減少数は09年だけで416万人で、08年1月からの累計で724万人となっている。

日本の最新(昨年末発表)の失業率は5.2%、12月1日時点での大学生内定率が73.1%、短大が47.4%、高校68.1%だ。

出所・統計出所:統計局、NHK、ロイター、毎日新聞等

追伸:大学生は下記御参考に!New
めざせ!会社の星
「就活SP これで乗り切れ!“第2次就職氷河期”」
チャンネル:NHK総合/デジタル総合
放送日:2010年 1月30日(土)
放送時間 :午前1:10〜午前1:50(40分)
今回は39分の拡大版。テーマは、激変する「就活」最前線。秋のシーズンスタートを機に、“イマドキ就活事情”を徹底取材。自分の強みをどう出すか? 面接相手とのコミュニケーションの取り方は? 社会人が見ても参考になる情報をお伝えする。スタジオでは「第2次就職氷河期」といわれる現状に10人の大学生たちのホンネが爆発! 元就職情報誌の編集長や企業の人事担当者が、エントリーシートや面接などの裏ワザを伝授する。
番組HP: http://www.nhk.or.jp/kaisha/



2009年 12月号

来春就職できない大学生10万人超え 再来年(春)新卒採用計画の未定企業多く

2010年春、就職も進学もできずに大学を卒業する人が2010年春は10万人を超える見通しとなったと、卒業見込みの人のほぼ4人に1人になるともされており、「就職氷河期」の再来となる深刻な事態だ。推計では、フリーターも、過去最多の3万人程度に上る見通しで、これは「就職氷河期」といわれた03〜04年卒に迫る水準。09年3月卒の無業者とフリーターの合計8万人に比べると、6割多い水準となり、単年的なロストジェネレーションとなる危惧があり、官民あげての取り組みが求められる。
またこの時期に、再来年(春)の新卒採用計画や人数が決まっていない企業が例年に比べると増加しており、これは今年の業績見極め採用人数を増減すると考えられる。

情報・統計出所:日本経済新聞、読売新聞、ディスコ社



2009年 11月号

来春の大卒者 就職内定率(10月1日現在) 62.5%就職氷河期並みにNew

厚生労働省と文部科学省は、調査は全国の大学などから112校を抽出し、6250人に面接や電話で調査し、来春卒業見込みの学生らの就職内定率(10月1日現在)を公表した。
10月1日時点の大学生の就職内定率は、バブル経済崩壊後の不況が続いていた15年度に60・2%にまで下降した後は持ち直し、昨年度は69・9%にまで回復していた。しかし、今回の調査で6年ぶりに下降した。
私立大の女子が57・3%(同11・7ポイント減)で大きく下落。大学の文系は61・2%(同9・2ポイント減)で、理系の68・5%(同0・4ポイント増)よりも内定率の悪化が目立った。
厚労省は就職面接会を開催するなどして支援する。政府は緊急雇用対策本部の「新卒者支援チーム」が19日に会合を開き、支援策の検討を行う。


今回厳しい状況となった背景には急激な経済悪化があり、また昨年の就職時期に、いったん内定を出した学生の内定を取り消す企業が相次ぎ批判を浴びたことから、採用を抑制したのも要因とみられる。したがって来年3月までに採用を再開或いは微増させる会社の可能性も否定出来ない。内定が出ていない学生には、就職氷河期としての厳しい現実を割り切りながら、来年3月まで粘り強い就職活動が必要となりそうだ。


○就職内定率(前年同期比)10月1日現在
大学生: 62.5% (同7.4ポイント減)
短大生: 29.0% (同10.4ポイント減)
高等専門生: 94.7% (同0.1ポイント減)
専修生: 43.4% (同2.8ポイント減)

情報・統計出所:厚生労働省と文部科学省等



2009年 10月号

失業率 来年早々にも高止まりか?
2011年度新卒有効求人倍率もより厳しく、但し未確定要素も大!

【雇用関連の現状】
 ・2009年7月の完全失業率5.7%(発表)、有効求人倍率0.42倍(
 ・これは共に過去最悪の数字でITバブルの崩壊後の2003年4月の5.5%を上回る
 ・参考として8月の米雇用統計では、失業率が9.7%

【将来予測】
  ・2009年4月〜6月期の実質国内総生産は1年3ヵ月ぶりに増加し、景気底打ちの見方が広まる
  ・しかし民間シンクタンクの過半数は、今年一杯か来年はじめまで雇用と失業率は悪化続け完全失業率は6%台へと予測
  ・これは、雇用や失業率の経済指標は、景気の動きから半年〜1年遅れて動くため
  ・また経済の回復力があまり強くないため、来年は悪化傾向高止まりの気配
  ・但し新規求人倍率と失業率の相関から、これ以上の失業率の悪化はひと段落の気配も

【新卒予定者の就職活動の現状】
・新卒の有効求人倍率
 今春: 2.14
 来春: 1.70
 再来春:1.40?(2011年度)
 ※今年(来春)の就職活動は自動車・電機等外需産業中心に採用を減らし、理系も苦労する年だった。来春卒業の大学生の就職内定率は、7月時点で58.8%。売り手市場だった昨年同期の84.0%に比べて、25.2ポイントの大幅な減少となった。いまだに4割強の大学生が内定を得ていない状況。

【新卒予定者の再来春(2011年度)予測】
  ・2011年度 採用見込み人数 
   今年度並 42%
    未定   39%
  ・採用予算減らす予定
          32%           


○ EcoJobより新卒就職活動でのアドバイス

【予測】
・完全な買い手市場
・予算縮小から広報や説明会等採用関連のコスト減少が予測
・○○ナビや人材紹介会社にも十分なコストがかけられない会社も
・企業の採用動向の随時変化も予想
・経済社会の大きな変わり目や政権交代によって、会社や社会も先行きが不透明


【アドバイス】
以上の理由もあり、下記の心構えが大事と考えます。

・自分自身が開拓者のつもりで・・・会社探しから
 ○○ナビ等の人材会社や学校紹介等に頼りきらない。

・時代の変わり目には、若い世代や本質的なことにチャンスがある。
 新しい価値や知恵を、勇気を持って堂々と。
 
・会社で何が出来るかよりも、まず会社になにが貢献できるか、
 会社を通じて社会に何が貢献出来るか。

・厳しい就職環境での苦労や迷い、思考錯誤で人は鍛えられ、
 必ず将来のプラスとなる。



情報・統計出所:総務省、厚生労働省発表、WBS、ディスコ社、リクルート社等


Home