エコジョブ・ドットコム
10月から環境人材派遣参入
市場流動化に対応
環境分野に特化した人材サービス事業を展開するエコジョブ・ドットコム(東京都新宿区、03 - 3353 - 7762)は十月から、「環境人材派遣」を開始する。雇用形態の変化や労働市場の流動化などに対応する狙い。現在、料金やサービス体系など従来の人材派遣サービスとは一線を画す、環境分野に適した仕組みの検討を進めている。また、これと合わせ、これまでインターネット頼みだった営業体制を見直し、「三〇〇〇〜五〇〇〇社」と見込む潜在需要先への広告・営業活動を強化する方針。
広告・営業活動も強化
同社は二〇〇〇年六月に設立して以降、人材紹介事業や求人情報提供サービスなどを手掛けてきた。求人企業などに対し求める紹介手数料を正社員で年収の十四%に設定するほか、紹介者が退職した場合に返還する紹介料金も、三ヶ月以内まではその全額とするなど、従来の人材紹介業界の水準よりも大幅に有利なサービス体系を打ち出し、顧客から好評を得てきたという。
その結果、契約企業は百数十社に上り、同社が管理・運営する環境分野専門の人材バンクへの登録会員も八〇〇〇人余りに増加している。
ただ、最近では、就職意識の変化や景気回復などを背景に、雇用形態が変化しており、労働市場も流動化。環境分野においても、特に土壌浄化や汚染調査事業などで人材を求める声も強くなってきている。
根岸弥之社長は、「人材派遣サービスについては当初、実施することを想定していなかったが、求人の見込める企業は全国に三〇〇〇〜五〇〇〇社程度存在すると見ており、潜在的な需要は現在の登録会員の一〇倍以上はあるだろう。人材派遣の『功罪』のうち、良い部分を引き出し、求人側と求職者側の双方が満足できるようなマッチングを目指したい。」と話す。
その一環で、これまでインターネットに頼っていた営業体制を見直し、広報・営業活動を活発化。より多くの企業に対して働きかけを強めていく考え。 |